極薄テープの「コシ」による歪みを解消したアプリテープ付き特注マスキング

| 製品カテゴリ | マスキング |
|---|---|
| 業界 | 自動車 |
| 機能性 | 見切り |
| 導入効果 | 見切り |
| 素材 | 保護テープ+見切り用PETテープ |
| 加工方法 | 打ち抜き加工 |
お客様の課題
塗装の仕上がりのクオリティを維持しながら、誰でも真っ直ぐ簡単に貼れる方法はないか、というご相談をいただきました。
自動車の塗装工程において、塗装の境界線(見切りライン)にバリ(段差)を出さないためには、極薄のPETテープを使用するのが理想です。しかし、薄いフィルムは「コシ」がないため、現場の作業者が直線を敷こうとすると、どうしてもヨレたり歪んだりしてしまい、作業性の低下と不良率の高さに頭を悩まされていました。
加工品の特徴

品質と作業性を両立する3層構成: 上から【保護テープ(アプリテープ)】+【見切り用PETテープ】+【離型紙(台紙)】の3層で構成。貼り付ける瞬間までは、上層の保護テープが適度なコシを維持し、極薄PETテープの歪みを物理的に防ぎます。
「3段階刃物制御(マルチダイカット)」: 1つの製品に対して、外形を抜く「フルカット」、離型紙のみ残す「ハーフカット」、そして離型紙とPETテープまでを切り込み保護テープの剥がし口を作る「タブ用ハーフカット」の3種類の深さのカットを精密にコントロールしています。
治具連動型のガイド穴: シート自体に位置決め治具と連動する穴をあらかじめ打ち抜いており、現場での「位置決め」の手間とバラつきを完全に排除します。
提案のポイント

辻紙工業では、単にお客様のご要望通りに「剥がし用のつまみ(タブ)」をつけるだけの設計はいたしません。作業者がワークにマスキングシートを「貼り終わる位置」がどこになるかを事前に検証し、その手の動線のすぐ延長線上にタブが位置するように設計を行いました。
これにより、作業者はテープを貼り終えた流れのまま、無駄な持ち替え動作を一切することなく、上層の保護テープだけをスムーズにペリッと剥ぎ取ることができます。現場のタクトタイム短縮と、職人技に頼らない「品質の完全標準化」を同時に達成するアプローチをご提案し、採用いただきました。